VAGUE(ヴァーグ)

110馬力でも“元気がいい”のはなぜ? “欧州のコンパクトハッチ”プジョー「208」に加わった48Vハイブリッドは走りが小気味いい実力派でした

戦闘機のようなコックピットに収まり街へと繰り出す

「208 GTハイブリッド」の実車を前にすると、小さいながらもその存在感の強さに驚かされます。それは、ボディサイズ以上……というよりも、コンパクトハッチバックらしいギュッとまとめられたデザインから放たれる存在感、といった方が正解かもしれません。

 特徴的なデイタイムランニングライトを始めとするエッジの効いたディテール、そして、今回の試乗車がまとっていた“アゲダ・イエロー”という鮮やかなボディカラーも、そうした存在感を生み出しています。

 何よりも個性にあふれているのは、このモデルのインテリアです。スイッチ類の造形や加飾は、まるで戦闘機のコックピットかと思うようなもので、シンプルにカッコいいと感じます。手頃なコンパクトハッチバックながら、特別なクルマに乗っていると思わせる非日常感の演出が、オーナーの所有欲を満たしてくれそうです。

 ただし個人的には、ドライビングポジションがしっくりこないなと感じました。ステアリングの上部からメーターパネルをのぞき見る“3D i-コックピット”が個性的な運転席まわりですが、筆者のドライビングポジションではどうしてもメーター表示とステアリングがかぶってしまいます。個人差などもあるとは思いますが、例えば「408」などでは気にならなかったことから、ボディサイズや車型の違いも影響しているのかもしれません。

プジョー「208 GTハイブリッド」
プジョー「208 GTハイブリッド」

 走り始めての第一印象は、イマドキのクルマらしく「電動車フィールが強いな」と思うものでした。

 市街地における低速域での加速は、アクセル操作に対してクイックに反応。クイックな印象なのはステアリングフィールも同様で、操作に対してレスポンスよくクルマが向きを変えてくれるため、市街地での乗り味は、元気でアクティブな雰囲気です。

 一方、自動車専用道路に入り、インターチェンジで加速していくと、モーターがDCTに内蔵されているパワートレインらしく変速感のある加速を見せてくれます。

プジョー「208 GTハイブリッド」
プジョー「208 GTハイブリッド」

 速度域によって、電動車のような乗り味と昔ながらのエンジン車のような乗り味という、異なるふたつのドライブフィールを提供してくれます。それがある意味、このパワートレインの個性になっているように感じました。

* * *

 キュートなデザインや鮮やかなボディカラーはもちろんのこと、その走り味からもアクティブな印象を受けるコンパクトカー「208 GTハイブリッド」。小気味いいコンパクトカーが欲しい人には、ピタリとハマる1台といえそうです。

Gallery 【画像】超かっこいい! 48Vハイブリッドという武器を手に入れたプジョー「208」を写真で見る(30枚以上)
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西川昇吾
西川昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手がける。また「ロードスターパーティレース」や「スーパー耐久」シリーズなど、モータースポーツへも積極的に参戦。そうした経験を基にした車両評価もおこなう

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