「こんなに曲がるクルマだった!?」 2トン超で背も高い日産の新型「アリア」が峠道でも気持ちよく走れる理由 乗り方次第で“長距離も平気”な秘密とは
停止まで任せられる新機能と回生ブレーキの効き方
新しくなった「アリア」には“インテリジェント ディスタンスコントロール”という機能が新たに搭載されています。これは、アクセルオフの状態で走行中、前方を走るクルマが減速すると、それを受けて一定の車間距離をキープするようドライバーの操作なしに減速する仕掛け。最終的に、停止までしてくれるのが魅力的で、街中でのドライブなどではとても便利に感じます。
ちなみに、アクセルオフ時の回生ブレーキの利き方はドライブモードによって異なります。「ECO」にしておくと回生ブレーキは働かず滑走状態に。他のモードではワンペダル機能がオフの状態でも回生ブレーキが効き、アクセルペダルから足を離すだけで減速します。
筆者はアクセルオフ時に滑走する状態が好みで、多くのシーンで「ECO」モードを利用したのですが、同モードは加速時のパワーも抑制されるのがちょっと残念。できれば新型「リーフ」のように、走行モードにかかわらずアクセルオフ時は滑走するのが基本で、パドルによって減速度を調整する制御になるといいなと感じました。
●1000km走って分かったストレスフリーなBEVの走らせ方
今回、そんな新型「アリア」で、高速道路を含め1000km以上の距離を走ってみました。
ロングドライブで感じたのは、91kWhという大容量バッテリーを搭載し、1充電当たりの航続距離が560km以上という「アリア B9 e-4ORCE」のようなBEVであれば、長距離移動のストレスがかなり小さいということ。
これまで急速充電器といえば、出力50kW程度のものが主流でしたが、昨今は出力90kWのものや、さらに大きな150kWという大容量の充電器も増えています。

高速道路での移動時は、そういった大容量の充電器が設置されているSA/PAを選び、1時間に一度のトイレ休憩のたびに15分ほど充電。加えて、食事をとる際は30分間充電するようにすると、東京~名古屋間の距離くらいであれば余裕を持って移動できます。そういう“運用”をおこなえば、駆動用バッテリーの残量が半分以下になることもほぼないため、心に余裕を持てます。
ポイントは、大容量充電器が設置されているSA/PAを選ぶことと、駆動用バッテリーをギリギリまで使わないこと。目的地に近づくまで半分以上の充電量をキープすることを心がけておけば、ストレスなく移動できます。一部のBEVに搭載されている大容量バッテリーは、単に航続距離を伸ばすためのものではなく、ユーザーの心に余裕を与えるための安心材料だと思います。
今回は、晴れた行楽日和の土日に、東京〜名古屋間を移動してみましたが、SA/PAでの充電待ちもありませんでした。ただし、東京近郊のとあるSAでは、6基ある充電器のうち4基がシステムエラーで使えないというトラブルも。こうした際も、バッテリー残量に余裕をもっての移動であれば、ストレスに感じることもないでしょう。
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BEVはふたつのタイプがあります。ひとつは、車体もバッテリーも小さな普段の街乗り用。もうひとつは、大容量バッテリーを搭載したロングドライブも可能なタイプ。
もちろん「アリア」は後者ですが、そういったBEVは、大容量の急速充電器が増えつつある昨今であれば、長距離移動もストレスなくこなせると、今回、再認識させられました。
クルマ自体の性能面や補助金などコスト関連の話題が先行するBEVですが、高出力充電器などインフラの面もここへ来て大きく進化。ちょっとした工夫や心構えでBEVをフツーに乗りこなせる日が来るのも、そう遠くないかもしれません。
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