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名門の新たな挑戦! ポルシェがEV版「カイエン」で守り抜いたものとは? スポーツカーブランドが導き出した“電動化時代の最適解”

BEVになってもポルシェはスポーツカーブランドであり続ける

 自動車業界は、電動化への転換期にあります。BEV(電気自動車)へと一気に舵を切る地域がある一方、日本のように普及が足踏みしている市場もあり、各自動車ブランドは難しい判断を迫られています。その中で本当に問われているのは、パワートレインを置き換えることではありません。ブランドは何を変え、何を変えてはいけないのか? そういう判断ができるか否かです。

 2026年7月6日、ポルシェ ジャパンがブランド体験施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」で日本初公開した新型「カイエン エレクトリック」は、そうした問いに対する明快な答えのひとつといえそうです。

「カイエン」というモデルは、ポルシェにとって特別な存在です。2002年に初代が登場した際、「スポーツカーメーカーがSUVをつくるのか」という懐疑的な声は少なくありませんでした。

 しかしポルシェは、SUVという新たに挑んだカテゴリーでスポーツカーの思想を持ち込み、「走る楽しさを犠牲にしないSUV」という、それまでなかった価値を提示。それにより、「カイエン」は世界的に成功を収め、ブランドを支える屋台骨へと成長しました。

 そして2026年、ポルシェは再び新たな課題に挑みました。20年前のテーマが「SUVでもスポーツカーはつくれるのか?」だったとすれば、今回は「BEVでもスポーツカーはつくれるのか」ではないでしょうか。新型「カイエン エレクトリック」は、その問いに対するポルシェからの回答なのです。

 なぜそういえるのか? 理由は、ポルシェが電動化そのものを目的にしていないからです。

ポルシェ新型「カイエン エレクトリック」
ポルシェ新型「カイエン エレクトリック」

 日本での発表会に登壇したポルシェ ジャパンのイモー・ブッシュマン社長は、「ポルシェは参入するすべてのセグメントで最もスポーティなクルマを提供することを目指している」と話します。「カイエン」シリーズにエンジン車、プラグインハイブリッド車、BEVを並行して展開する理由も、「顧客に選択肢を提供するため」。BEVありきではなく、選ぶのはあくまで顧客という姿勢です。

 目的は明快で、どんなパワートレインであってもポルシェらしいスポーツカーをつくること。BEVもブランドを未来へつなぐための新しい技術という位置づけなのです。

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