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最高出力はベース車と同じでも日産 新型「リーフNISMO」が“見た目だけ”ではない理由 空気抵抗を増やさずダウンフォースを高めた専用外装の真価

空気抵抗を増やさずダウンフォースを獲得した専用デザイン

 新型「リーフNISMO」のエクステリアは、単にスポーティなパーツを追加しただけではありません。NISMOが掲げる“性能向上のためのデザイン”という思想に基づき、車体各部のパーツを実際の空力性能向上につなげています。

 フロントバンパーの左右には、エアガイド機能を持つ専用のコーナーフィニッシャーを装着。上下2枚のブレードで構成されることから“ツインブレード”と呼ばれるこのパーツは、フロントまわりの空気を車体側面へとなめらかに導き、空気抵抗を抑えてくれます。

 ボディ側面のサイドスポイラーフィニッシャーは、車体下面に負圧を発生させ、車体を路面へ押しつけるダウンフォースを生み出す形状としています。またリアバンパーには、船底のような形状を持つアンダースポイラーと、複数の面を重ねたレイヤードディフューザーを採用。後輪後方の空気を整理し、空気抵抗を抑えながらダウンフォースを高めます。

 そしてリアゲート上部には、後方だけでなく上方にも延ばされたダックテール形状のスポイラーを配置。これにより、空気が車体から離れる位置を後方へと移し、空気抵抗を減らしながらリアまわりが浮き上がるのを抑えてくれます。

 こうした専用パーツによって、新型「リーフNISMO」はベースモデルから空気抵抗を悪化させることなく、車体を路面側へ押さえつける“ネガティブリフト”を実現。専用パーツはスポーティに着飾るための装飾ではなく、風の流れを制御する機能パーツとなっているのです。

 そうした専用デザインを象徴するのが、ボディ下端を水平に貫く赤いアクセント“アルテリアマグマ”です。これは、外から見えない電動パワートレインの力が車体のすき間からのぞいている様子を表現したもの。フロントからサイド、そしてリアへと続く赤いラインによって、視覚的にも低くワイドな姿勢を強調しています。

日産 新型「リーフNISMO」
日産 新型「リーフNISMO」

 ボディカラーには、ベースモデルと共通する4色に加え、“NISMOステルスグレー”と同色にスーパーブラックのルーフを組み合わせたツートーンを専用色として設定。計6色をラインナップしています。

“NISMOステルスグレー”は、“サーキットの路面よりも青く、青空よりもグレーに”をテーマに開発されたカラー。モータースポーツの風景に馴染みながら、確かな存在感を放つ色合いとされています。

 対するインテリアは、ブラックを基調に、レッドのアクセントを組み合わせています。ステアリングにはレッドセンターマークとレッドステッチを施し、パワースイッチやドライブモード切り替えスイッチには金属調のレッドを採用。メーターディスプレイにも、NISMO専用の赤い“3Dファンネル”グラフィックが表示されます。

 また、インパネ上部やドアトリムにはスエード調素材を使い、水平に走るレッドパイピングを組み合わせることで室内のワイド感を強調しています。

 フロントシートには、赤いパンチング加工やNISMOロゴの刺しゅうを施した専用品を装着。「リーフB7 NISMO」には、専用にチューニングされたレカロ製スポーツシートを備える「リーフB7 NISMO レカロ装着車」も設定されます。

 ちなみにこのレカロ装着車は、単に高機能シートを追加したモデルではありません。BOSEサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイ、リモコンオートバックドア、シートポジションメモリーといった快適装備を省き、車両重量を「リーフB7 NISMO」より20kg軽い1900kgに抑えているのがポイントです。

 結果、パワーウェイトレシオは、「リーフB7 NISMO」の12.0kg/kWに対し、レカロ装着車では11.9kg/kWに。3グレード中、最も優れた値となっています。

 そんな「リーフNISMO」のボディサイズは、全長4415mm、全幅1810mm、全高1550mm、ホイールベース2690mm。専用パーツの装着により、ベースモデルに対して全長が55mm、リアトレッドが5mm拡大されています。

 気になる価格(消費税込)は、「リーフB5 NISMO」が660万1100円、「リーフB7 NISMO」が695万2000円、「リーフB7 NISMO レカロ装着車」が722万7000円。「リーフB5 NISMO」と「リーフB7 NISMO」は、それぞれベースとなる「Gグレード」より95万2600円高い設定となっています。

 最高出力と最大トルクが変わらないことだけを見れば、この価格差を疑問に感じる人もいるかもしれません。しかし、新型「リーフNISMO」が追求したのは、カタログ上の出力値ではなく、その性能をドライバーがどれだけ気持ちよく、正確に引き出せるかという点。

 専用のサスペンション、スポーツタイヤ、回生ブレーキ制御、そして空気抵抗を増やさずにダウンフォースを生み出す空力設計……それらを融合することで、見た目だけではないNISMO独自の走りを実現しているのです。

Gallery 【画像】超カッコいい! これがベース車とは走りが違う日産 新型「リーフNISMO」です(30枚以上)
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