基準車は“Gノーズ風”だけど…日産新型「フェアレディZ NISMO」はなぜ専用エアロパーツで武装? 待望のMT新設定に込められたねらいとは
“Gノーズ風”の基準車とは別物! 「NISMO」は空力を最優先
2026年8月27日、日産自動車は「フェアレディZ」のマイナーチェンジモデルを発売しました。
基準車は往年のモデルを思わせる新しいフロントマスクが話題に。さらに、往年の「Z」エンブレムが復活したほか、ノーズ先端を延長することでロングノーズ感を強調しています。初代“S30”型の“Gノーズ”を連想させる姿となり、歴代「Z」とのつながりをこれまで以上に強く打ち出しています。
それに対し、高性能バージョンの「フェアレディZ NISMO」は、そんな“Gノーズ風”のフロントマスクを採用していません。代わりに、専用フロントバンパー&グリル、カナード、サイドシルプロテクター、リアバンパー、リアスポイラーなどを採用。見た目の差別化はもちろん、専用設計のボディパーツで空力性能を追求しています。
つまり、基準車は歴代「Z」のエッセンスを現代的に再構築して“「Z」らしさ”を強調したのに対し、「NISMO」はより速く走るための機能を優先したわけです。
「NISMO」のフロントは、バンパー先端とリップスポイラーで気流を剥離させ、アンダーカバーが受ける負圧を高めることでダウンフォースを発生。さらにカナードでフロントホイールハウス周辺の圧力を下げることでダウンフォースを高めるとともに、ラジエターの冷却性能向上も図っています。
リアまわりも同様です。専用リアバンパーが車両後方への気流の巻き込みを抑える一方、大型化した専用リアスポイラーでダウンフォース向上と空気抵抗低減の両立をねらっています。

さらに、フェンダー下面やブレーキエアガイドによってブレーキローターへ冷却風を送り込むなど、ボディ形状全体で走行性能を支えています。
●「GT-R」由来の技術も投入! 足まわりも大幅進化
新しい「フェアレディZ NISMO」は、空力だけでなくシャシーにも手が入っています。なかでも注目したいのがフロントブレーキです。
従来の1ピース構造から、専用の2ピース構造のドリルドローターへ変更。放熱性を高め、サーキット走行などで繰り返し強いブレーキングをおこなった際の耐フェード性能を向上させています。
さらに2ピース化によって、バネ下重量を1台当たり約9kg軽量化。単にブレーキを強化するだけではなく、その軽量化に合わせてサスペンションにも専用セッティングを採用することで、路面追従性や回頭性を高めています。
ボディ自体にも、専用のフロントクロスバーやリアのアンダーブレース、アンダーフロアVバーなどを追加。ねじり剛性を高めることで、ステアリング操作に対するレスポンスを向上させています。そのステアリングも、専用のフリクションチューニングを採用。“オン・ザ・レール感覚”のコーナリングを目指しています。
そんな新しい「フェアレディZ NISMO」に搭載されるエンジンは、専用チューニングが施された3リッターのV型6気筒ツインターボ“VR30DDTT”。最高出力は420psを発生します。
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