燃費は23.1km/Lまで向上! トヨタ新型「クラウン・クロスオーバー」の見どころはリアビューだけじゃない “第5世代ハイブリッド”で何が変わった?
リアビューだけじゃない! 2.5リッターハイブリッドも大きく進化
トヨタ自動車は2026年9月3日、「クラウン・クロスオーバー」の商品改良モデルを発売しました。新型で特に注目を集めているのは、リアデザインの変更です。
従来のバイトーン(ツートーン)構成を見直したほか、フロントとリアのアーチモールディングやバンパー下部などをピアノブラック仕上げとすることで、より安定感のあるワイドなリアビューへと変更されています。
この変化に対し、SNSでは「質感が高くなった」、「リアのデザインはこっちがいい」といった声が上がる一方、「どこが変わったのか分からない」という反応もあり、変化が話題になっています。
そんな新型「クラウン・クロスオーバー」で変わったのは、実はエクステリアデザインだけではありません。走りに直結する部分でも、「G」と「Z」の両グレードに搭載される2.5リッターHEV(ハイブリッド)システムが刷新されています。
新型はトヨタの“第5世代ハイブリッドシステム”を搭載。システム最高出力が従来の234ps(172kW)から239ps(176kW)へ向上するとともに、燃費性能も改善しています。
わずか5psとはいえ、出力アップを果たしながら、なぜ燃費まで良化できたのでしょうか?
改良前の2.5リッターHEVは、システム最高出力234ps(172kW)、WLTCモード燃費は「G」グレードが22.4km/L、「Z」グレードが22.2km/Lでした。
一方の新型は、最高出力が239ps(176kW)へとアップし、燃費データは「G」グレードが23.1km/L、「Z」グレードが22.7km/Lへと向上しています。つまり、「G」グレードが0.7km/L、「Z」グレードも0.5km/L燃費が改善したことになります。

エンジン自体は従来と同じ2.5リッター直列4気筒“A25A-FXS”型で、エンジン単体の最高出力186ps(137kW)、同最大トルク221Nmという基本スペックは変わっていません。
ポイントは、そのエンジンと組み合わせるハイブリッド側の進化です。トヨタは新型について、小型・軽量・高効率化したHEVユニットを新たに投入したと解説。そこに、従来から「クラウン・クロスオーバー」の2.5リッターHEVで採用してきたバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせることで、低速域でのレスポンスと中高速域でのダイレクトな加速を両立したといいます。
単に“燃費優先”に振ったのではなく、レスポンスや加速力を高めながら効率も引き上げたところが新しい2.5リッターHEVのポイントといえるでしょう。
●燃費だけじゃない! “「クラウン」らしい走り”にも効く進化
“第5世代ハイブリッド”の採用と聞くと、どうしても燃費に目が向きます。しかし新型「クラウン・クロスオーバー」にとっては、むしろ走りの質感向上に対する効果も重要なポイントといえるでしょう。
そもそも2022年に登場した「クラウン・クロスオーバー」は、セダンとSUVの美点を融合した新しいリフトアップセダンのスタイルで個性を主張。さらに2種類の電動パワートレインには、それぞれ個別のキャラクターが与えられていました。
「RS」グレードが搭載する2.4リッターのHEV“デュアルブーストハイブリッド”は、力強くダイレクトな走りをアピール。一方、2.5リッターHEVは、上質でなめらかな加速と低燃費を両立するパワートレインとして位置づけられています。
今回進化した新型でも、この基本的な位置づけは変わりません。トヨタは2.5リッターHEVについて、アクセル操作に対する応答性のよさと、パワフルでスムーズな加速を追求したと説明。バイポーラ型ニッケル水素電池の出力を生かし、中高速域でもダイレクトな加速感をねらっています。
つまり、今回の2.5リッターHEVの進化は、「RS」のようなスポーティモデルに近づけたというより、2.5リッターHEV本来のなめらかで上質、それでいて力強いという性格をさらにブラッシュアップしたと見るのがよさそうです。
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