タフ仕様の「アウトバック」が進化! 北米スバルが発表した新「ウィルダネス」はクロカンSUV顔負けの走破性とゴツいルックスが魅力的
タフな印象を強めた「アウトバック」の派生グレード
スバルの米国法人が「ニューヨーク国際オートショー2025」で発表した新型「アウトバック」には、トレイル対応のパフォーマンスを備えた派生モデルともいうべきグレードが存在します。それが「アウトバック ウィルダネス」。果たしてどんなモデルなのでしょう?

スバル「アウトバック」は、今年2025年に誕生30周年を迎えたロングセラーモデル。1995年に誕生した初代モデルから一貫してステーションワゴンとSUVのそれぞれの長所を融合した個性派クロスオーバーSUVとして進化してきました。
なかでも、トレイル対応のパフォーマンスを備えた「ウィルダネス」は、先代モデルのライフ途中である2021年に追加設定された高性能グレード。専用のデザインと足回りなどで独自の個性を獲得するとともに、格上の悪路走破性を実現していることが注目を集めました。
今回のフルモデルチェンジで7代目へと進化した新型「アウトバック」も、当然のごとく「ウィルダネス」をラインナップ。しかし、パッケージングが一新された新型「アウトバック」をベースとするだけに、エクステリアは従来モデルからイメージが一変しています。
「『ウィルダネス』というグレードは、いうなれば『アウトバック』よりもワイルドで、オーナーの冒険心をかき立てる仕様。ウィルダネスという言葉は日本語で広大な自然、荒野、未開の地などと意味しますが、まさにその言葉どおりの仕立てとなっています。
『ウィルダネス』はこれまで、『クロストレック』や『フォレスター』、そして従来型『アウトバック』など北米市場向けのスバル車に設定され、高い人気を獲得してきました。
力強いデザインの専用バンパーでスタイリングをひときわワイルドに仕立てただけでなく、サスペンションの変更によってロードクリアランスを拡大し、悪路走破性もさらにアップ。見た目だけでなく荒れた路面での走行性能も高めているのがポイントです」
新型「アウトバック ウィルダネス」の特徴をこのように解説するのは、自動車ライターの工藤貴宏さん。
「『ウィルダネス』のような仕様をラインナップすることは、スバルのタフなイメージを強調する効果もあるのでしょう」と、工藤さんはその存在価値を分析します。
●本格クロスカントリーSUVも顔負けの悪路性能
新型「アウトバック ウィルダネス」のエクステリアは、フロントのバンパーやグリル、ヘッドランプ、クラッディング、ドアミラーカバーなどをマットブラック仕上げとすることで力強さを強調。
また、カッパー(銅色)のアクセントをあしらったルーフレールやフォグランプ、リバースランプなどにより、個性と上質さを醸し出しています。
対するインテリアは、表皮に動物由来の生地を採用せず、それでいて高い強度も確保された“StarTex”シートを採用。表皮は水ふき可能で、アウトドアなどタフなシーンで使っても気軽にきれいな状態を保つことができます。
またインテリアにも、カッパーのアクセントを導入。さらに、ベンチレーション機能つきのナッパレザーシートやサンルーフ、360度ビューカメラなども装着可能と、従来モデルよりも上質な仕立てとなっているのも特徴です。
インフォテインメント系では、12.1インチのセンターインフォメーションディスプレイと12.3インチのフル液晶メーターを採用。Apple CarPlayやAndroid Autoのワイヤレス接続に対応するほか、OTAアップデートを始めとする最新機能にも対応します。
ラゲッジスペースは、スクエアな開口部によって優れた積載性を実現すると同時に34.6立方フィート(約980リットル)という大容量を確保。また、計8か所に設置された耐荷重6ポンドのユーティリティフックは、さまざまな荷物の積載に重宝します。
心臓部には、最高出力260馬力、最大トルク約376Nm(277lb-ft)を発生する2.4リッター水平対向ターボエンジンを採用。トランスミッションは8速マニュアルモードつきのCVT“リニアトロニック”が組み合わされます。
他のグレードと同様、新型「アウトバック ウィルダネス」にはオフロードでのパフォーマンスを向上させる改良型“X-MODE”が装備されており、ステアリングに備わるスイッチで気軽にモードを切り替えられることができます。
駆動方式はスバル独自の“シンメトリカルAWD”ですが、こちらも改良版に進化。センターデフのロックアップを高速化することでホイールスピンを低減しているほか、ステアリングの操舵角データを活用することで高速走行時のターンインやコーナリング時の安定性を向上させています。
サスペンション回りで注目したいのは、なんといっても従来モデルから継承された9.5インチ(約241mm)のロードクリアランス。20度のアプローチアングル、21.2度のランプブレークオーバーアングル、22.5度のデパーチャーアングルはいずれも、本格クロスカントリー4WDも顔負けのスペックとなっています。
そんなサスペンションに組み合わされる新開発の電子制御ショックアブソーバーは、車両の電子制御ユニットとフロントサスペンションに内蔵された加速度センサーで路面状況とクルマの動きを検知。リアルタイムで減衰力を調整してくれます。
ちなみに、ドロ道や砂利道でのトラクションを考慮して、ホイールサイズは17インチを採用。タイヤにはオールテレーンタイヤを選択しています。
なお、アメリカ市場向けのSUVではしばしば重要視される最大牽引能力は、3500ポンド(約1588kg)を確保。新設計のレシーバーヒッチとリアバンパーによって、アクセサリー類の装着も容易になっています。
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新型「アウトバック ウィルダネス」は、2026年初頭から米国市場での販売がスタートする予定です。
2025年3月をもって従来型「アウトバック」の受注が終了した日本市場に新しい「アウトバック」や「アウトバック ウィルダネス」が導入される可能性は現時点では低いものの、そのタフなルックスなどは注目を集めそう。市場導入を期待する声が日本でも盛り上がりそうです。
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