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次期ダイハツ「コペン」が目指すは“令和のAE86”?“エンジン搭載位置”の低さは驚異的! ランニングプロトに息づく“開発陣の情熱と量産化への本気度”とは

ランニングプロトで感じたダイハツの本気とは

「ジャパンモビリティショー2025」のダイハツブースで注目を浴びていたモデルといえば、なんといっても「K-OPEN(コペン)」です。デザインの方向性を示すコンセプトカーだけでなく、実際にテスト走行で使われているランニングプロトも公開。それは、ダイハツの本気を感じさせるものでした。

ダイハツのコンセプトカー「K-OPEN」
ダイハツのコンセプトカー「K-OPEN」

 このランニングプロトは、ダイハツが次期型「コペン」でFR化に真剣にチャレンジしていることがうかがえます。

 展示されていたランニングプロトはボンネットフードが開けられていたほか、フロアには鏡が置かれ、搭載されているメカニズムが分かるような状態でした。

 ボンネット内をのぞくと、エンジンが縦向きにレイアウトされているのが分かります。しかも、上からのぞくと存在が見えないほどエンジンが低い位置に搭載されています。その理由は、エンジンが助手席側に約60度傾けて搭載されているからです。

 実はこれ、軽貨物車両の「ハイゼット」からメカニズムを移植しているため。このランニングプロトは基本的に、「ハイゼット」のパワートレインを搭載しています。

 ダイハツの現在のラインナップで、エンジン縦置きのFRパワートレインを採用するモデルは「ハイゼット」だけ。そのためランニングプロトは、そのパーツ類を流用してさまざまなテストをおこなっている段階なのです。

 新規にFR用のパワートレインを開発するには莫大なコストが必要ですが、既存のパワートレインを上手く流用することで各種コストを低く抑えている点にも注目です。FRレイアウトでも軽自動車らしい価格で提供する……このランニングプロトからは、そんなダイハツの情熱と量産化への本気度が伝わってきます。

 開発陣によると、特にこだわっているのは重量バランスとのこと。前後重量配分は“ほぼ”50対50に近づけることができた、といいます。

 また、助手席側に60度傾けて搭載されたエンジンにより、低重心化はもちろんのこと、ドライバーだけが乗車した際の左右の重量バランスにもいい影響をもたらしているそうです。

 軽自動車は軽い分、ちょっとした重量増や重量物の位置の違いが走りを大きく左右します。だからこそこのランニングプロトは、前後だけでなく左右の重量バランスにもこだわっているのです。

 サスペンションは、フロントが現行型「コペン」のストラット式、リアは「ミラ」の4WDモデルに使われる3リンクリジット式を組み合わせています。現時点では、この形式で決定というわけでなく、ひとまず、社内にあるコンポーネントを使ってFRモデルのテストカーをつくってみた、という段階。それだけに、まだまだ悩んでいることがあるといいます。

 特に悩ましいのがリアサスペンション。開発陣も、リジット式ではなく独立懸架にした方が運動性能やハンドリング的に優れているのは十分理解しているといいます。しかし「コペン」の場合、リアに独立懸架式サスペンションを採用するには大きな壁が立ちはだかるのだといいます。

 開発コストが膨大で車両自体の価格が高くなってしまうのはもちろんですが、独立懸架式だと“サスタワー”と呼ばれるサスペンションの上側の取りつけ位置が高くなってしまい、「コペン」のアイデンティティである電動ハードトップの格納場所を確保できなくなってしまうのだといいます。

「コペン」のアイデンティティである電動ハードトップを継承するか否か……開発陣は非常に悩んでいる様子でした。

Next「コペン」最大の武器は、軽自動車らしさと電動ハードトップ
Gallery 【画像】「えっ!…」次期型「コペン」のランニングプロトに息づくダイハツの本気! これが小型スポーツカーコンセプト「K-OPEN」です(30枚以上)

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