魅力は美しさだけじゃない! アウディ新型「A6」セダン&アバントを乗り比べて実感 2トン超でも軽やかで“至極なめらか”な走りとは
ガソリンの「A6アバント」はよりスポーティ! 乗り比べて見えた新型の実力
続いて「A6アバント TFSI クワトロ 200kW」へ。まず気になるエンジンは、こちらもトルクは同等ということで、軽くない車体を軽々と加速させていきます。手触りとして、やや線が細い感じがあるのですが、代わりに吹け上がりの勢いは1枚上手で、スポーティな感覚ではTDIに勝る……そんな印象でしょうか。
乗り心地や静粛性について、セダンとの差をことさら意識させられることはありません。この辺りは、長年に渡るアバントづくりの経験の賜物でしょう。こちらはオールホイールステアリング未装備の車両でしたが、基本的な走りっぷりはいい意味で大きな差はありません。乗り換えた直後には、操舵に対するレスポンスがよりリニアに思えましたが、その差はごくわずか。小回り性能をそこまで求めないのであれば、なしでもいいかな? と思いました。
もちろん、それは元々のシャシー性能の高さのおかげです。実は今回走らせていて、従来モデル、あるいは「A5」などにそこはかとなく残る、どこか華奢な感じがなくなって、走りの“頼りがい”が増したように感じていたのですが、試乗後に資料をよく読むと、新型「A6」は“トーションバー、ステアリングギア、コントロールアームブッシングなどの構成部品を先代モデルよりも硬めに設計しました”とのことでした。まさに思ったとおり!
運転支援システムも進化していて、前方車両との距離だけでなく車線内での位置取りまで制御するアダプティブクルーズアシストプラスが標準装備に。車線変更アシスト機能も備わります。ただし、操舵アシストの挙動にはやや唐突感があり、まだこなれていないかなという印象。熟成を望みたいところです。

試乗車には、運転態様に合わせて走行モードを自動的に切り替えるアウディドライブセレクトアシスタントも装備されていました。これは、オプションのアダプティブエアサスペンション装着車で利用できる機能。ただし走行中、気づくとしょっちゅう「DYNAMIC」に切り替わっていたのは、私の運転が積極的過ぎたのでしょうか……。いずれにしても、とてもここでは全部に触れられないくらいの新機能が、新型「A6」には満載されているのでした。
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美しいセダン、そして美しいワゴンという伝統を再定義したデザインに、このクラスのアウディへの期待値をしっかり満たす上質な走り、そして際立つ先進感を兼ね備えたアウディ新型「A6」は、最近のブランドの勢いを象徴するアピール度の高い1台に仕上がっていました。
セダンの「TFSI クワトロ 200kW」の885万円(消費税込)からというプライスタグも、今の御時世を考えれば頑張ってくれています。アウディファンの方はもちろん、そろそろSUVに食傷気味という輸入車好きの方も、注目すべきモデルの登場であることは間違いありません。
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