次期「MR2」はコンセプトカーのデザインを踏襲!? 富士を走った謎のミッドシップカーから見えてきたトヨタ新型スポーツカーの現在地
富士を走った謎のミッドシップ車、その“中身”は鋭意開発中
2026年7月、富士スピードウェイを走る謎のトヨタ製スポーツカーが注目を集めました。その車両は一見すると「GRヤリス」のようにも見えますが、ドア後方には大きなエアインテークが設けられ、リアまわりが大きく張り出した独特のプロポーションを採用していました。
もちろん現時点で、トヨタ自動車はこのプロトタイプの車名や市販化について明らかにしていません。しかし、“ミッドシップのトヨタ製スポーツカー”につながる技術開発そのものは、すでにかなり具体的な段階へと進んでいます。
その技術開発の進捗状況を測る上で重要な存在となるのが「GRヤリス Mコンセプト」です。
通常の「GRヤリス」では車体前部に搭載されるエンジンとトランスミッションをフロントシート後方へと移したミッドシップ4WDレイアウトを採用。エンジンには新開発の2リッター直列4気筒ターボ“G20E”型を搭載します。
この「東京オートサロン2025」で世界初公開された「GRヤリス Mコンセプト」、実はただのコンセプトカーではありません。開発は2023年から続けられており、2026年には「スーパー耐久」シリーズの「富士24時間レース」にも参戦。レースという厳しい環境を利用して、走行性能を磨き続けています。
トヨタ自身は「GRヤリス Mコンセプト」について、重量配分を根本から見直し、ドライバーが意のままに操れるクルマを目指して生まれたものと説明。“G20E”型エンジンについても、小型かつ高出力に仕立てることをねらって開発中であることを明らかにしています。

このように、トヨタが新世代のミッドシップスポーツカーにつながり得るメカニズムを本気で開発中であることは、単なるウワサではなく事実なのです。
さらに興味深いのは、トヨタのクルマづくりそのものが変化してきていることです。トヨタのオウンドメディア『トヨタイムズ』の取材に対し、GAZOO Racing(以下、GR)を率いる高橋智也プレジデントは、かつてのトヨタでは利益を生み出すモデルが重視され、販売台数が限られるミッドシップスポーツは自然と淘汰されていった趣旨を説明。一方、豊田章男会長の下では、こうした新しい挑戦を受け入れられるようになったとも話しています。
だとすれば、今のトヨタなら再びミッドシップスポーツをつくるかもしれない、との期待が高まるのも当然でしょう。では、その“中身”を包むボディはどんな姿になるのでしょうか。
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