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日産の“昭和の名車”初代“S30”型「Z」が最新技術で復活!? 現行モデルの3リッターV6ツインターボを“移植”したカスタムカーとは

初代「Z」の美しいスタイルに現行型のV6ツインターボを組み合わせた理由

 日産自動車の米国法人は2026年10月28日、同年11月3日から6日まで米国ラスベガスで開催される「SEMAショー2026」に出展するカスタムカー、ダットサン「S30コンセプト(Datsun S30 Concept)」を発表しました。

 ベースモデルとなったのは、1969年に登場した初代“S30”型「フェアレディZ」です。

 初代“S30”型「Z」は、ロングノーズ/ショートデッキの流麗なスタイリングと優れた動力性能、比較的手頃な価格を武器に、国内外で人気を集めた日本を代表するスポーツカーです。

 米国ではダットサン「240Z」の名で販売され、日産のスポーツカーを世界に知らしめる存在となりました。半世紀以上がたった今も、そのデザインは多くのファンを魅了しています。

「S30コンセプト」を製作したのは、日産と長年、協力関係にあるクリス・フォースバーグ氏と、そのチームです。

 フォースバーグ氏は、米国のドリフト競技「フォーミュラ・ドリフト」でチャンピオンに輝いた経歴を持つドライバーで、熱心な「フェアレディZ」ファンとしても知られています。

 開発のコンセプトは、初代「Z」の個性的なスタイリングと、現行型「Z」のパワートレインを融合させること。旧車の魅力を残しながら、現代の技術やパーツで性能を高める“レストモッド”と呼ばれる手法で仕立てられました。

 最大の見どころは、ボンネットの下に収められたエンジンです。初代「Z」が直列6気筒エンジンを搭載していたのに対し、「S30コンセプト」には現行の“RZ34型”に搭載される3リッターV型6気筒ツインターボエンジン“VR30DDTT”を移植しています。

米国日産が発表したダットサン「S30コンセプト」
米国日産が発表したダットサン「S30コンセプト」

 しかも、単にエンジンを載せ替えただけではなく、吸気系にはNISMO製のコールドエアインテーク、冷却系には同じくNISMO製の熱交換器を採用。ターボチャージャーはギャレット製の「PMAX」に変更しているほか、燃料系には燃料セルや大容量の燃料ポンプなどを組み込んでいます。

 トランスミッションは、現行型「Z」の6速MTを移植。NISMO製のツインディスククラッチとフライホイール、R200型リミテッドスリップデファレンシャル(LSD)も採用されています。

 今回、新旧2世代の「Z」を融合した背景には、「Z」を愛するファンと、そのカスタマイズ文化があります。

「日産には、自分たちが何を好きで、次に何を見たいのかを遠慮なく伝えてくれる熱心なファンがいます。これらのプロジェクトは、その情熱をファンといっしょに楽しむ機会なのです」

 米国日産でアフターセールスとカスタマーロイヤルティを担当するキム・レス副社長は、今回のSEMAショー出展についてこのように語っています。

Nextカーボン製ボディパーツに強化ブレーキ! 足まわりも現代仕様へ
Gallery 【画像】鮮やかなブルーの初代「Z」に現行型のエンジンを移植! ダットサン「S30コンセプト」を写真で見る(15枚)

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