10年ぶりにフルモデルチェンジした新型「ミニ・クーパー」はどう変わった? ドイツで実際に見た 4代目ミニ3ドアに残る“ミニ”らしさとは
独ミュンヘンにある「BMWワールド」で新型ミニが展示中
2023年9月にドイツ・ミュンヘンで開催された国際モーターショー「IAAモビリティ2023」にて世界初公開されたのが、4代目となる新型「MINI(ミニ)3ドア」と、同じく3代目となる新型「ミニ・カントリーマン(日本名:ミニ・クロスオーバー)」です。
その実車を、BMWのお膝元ドイツ・ミュンヘンにあるBMWの新車展示スペース「BMWワールド」でチェックしてきました。

施設内にあるミニ・ブースには、既存のエンジン車の3ドアハッチバックの高性能モデル「ミニJCW」に加え、欧州で限定発売されたEVオープン「ミニ・クーパーS Eコンバーチブル」や日本未上陸の最新型となるミニ・3ドアEVと、仕様の異なる2台のミニ・カントリーマンが展示されていました。
ブース正面を飾るのは、イメージリーダーでもある新生ミニ・3ドアハッチバック「クーパーS E」です。一目でミニと理解できるスタイルは、多くの来場者から注目を集めており、一緒に写真を撮る人も多く見受けられました。
そのエクステリアは、丸目のLEDライトやフロントバンパーと一体化されたヘキサゴングリルなどビッグマイナーチェンジを受けた現行型ミニの特徴を受け継いでいますが、ライトユニット内部には、上下のラインLEDが追加されるなど、専用の特徴も与えられています。
このライト内のLEDラインが瞼のようにも見えるので、より愛嬌が増したようにも感じます。またEVなので、クーパーS系の特徴となるボンネットのエアインテークも取り除かれますが、グリル内の黄色の「S」の文字が、最上位モデルであることを主張しています。
サイドビューに目を移すと、前輪タイヤの配置が前方よりとなっており、ロングホイールベース化が図られていることに気が付きます。これは新生ミニ3ドアが、他モデルより先んじてEV専用プラットフォームを採用しているため。また特徴的だったフェンダーモールも取り払われ、その変わりにフェンダーの膨らみをより増したグラマラスなデザインへと進化しています。ドアハンドルも、空力特性を意識してか、最新BMW車と同様の張り出しのないタイプに変更されています。
モダンだなと感じさせるのが、リアスタイルです。テールランプは、フレームレスの山型デザインとなり、内部はピクセル形状に。そのピクセル配置がユニオンジャック風となっているのは、やはりミニらしいといえます。
フレッシュだけど、あまり奇抜さを追求せず、各部のアイコン的なデザインを受け継ぐことでMINIの伝統を守りつつ、進化させていることを感じさせます。現行モデルで取り組みを始めたメッキパーツの削減は徹底され、新型では完全に排除。モダンなイメージを強めつつ、質感を落とさずに、環境負荷の高いメッキパーツの排除にも成功しています。
インテリアは、ガラス越しに眺めることになりました。クラシック・ミニを彷彿させるシンプルなダッシュボードには、丸い大型センダーディスプレイが鎮座し、センターコンソールのボタン類も最小化され、プレーンな作りに。ただし、退屈なデザインとならないように、ダッシュボードにもパターンが配されるなど遊び心が取り入れられています。
シートはホールド性の良さそうなフルバケットタイプが与えられているため、自慢のゴーカートフィールの走りも受け継がれていることが期待されます。
すでにドイツでは、新型ミニ・クーパーS Eの予約販売が開始され、価格は3万6900ユーロ(日本円で約580万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)からとなっています。
簡単にスペックに触れておくと、最高出力160kWを発揮し、0-100km/h加速は6.7秒を記録。航続距離が377~402km。充電に関しては、普通充電が11kWまで対応し、0~100%の満充電の場合で、5時間15分ほど。急速充電は最大95kWまで対応しており、充電量を10%~80%までの回復まで30分で可能としています。
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