「スマホ禁止、行き先も秘密」 ポルシェ×東大先端研が高校生10人と挑んだ“正解のない旅” 5日間の行程で気づいた「本当の学び」とは?【Behind the Product#50】
「流れ」に気づくことで見えてきたもの…「LEARN with Porsche」6年目の旅
「学校で学ぶこと」と「自ら学ぶこと」、このふたつは果たして同じことなのでしょうか?
ポルシェジャパンと東京大学先端科学技術研究センター(以下、東大先端研)が2021年から共同で展開している「LEARN with Porsche」は、若者たちが夢や可能性を見つけることを目的としたスカラーシッププログラム。学校教育とは異なる「学び」の機会を提供しています。
原点となる「LEARN」は、Learn Enthusiastically(熱心に学び)、Actively(積極的に)、Realistically and Naturally(現実的かつ自然に)の頭文字から名づけられたもの。東大先端研「個別最適な学び」寄付研究部門のシニアリサーチフェローである中邑賢龍さんと特任助教の赤松裕美さん、そして料理研究家の土井善晴さんや研究室のメンバーが中心となって運営しています。またポルシェジャパンからも、広報部長の黒岩真治さんが全日程に帯同し、時にはよき相談相手として参加者を見守り続けています。
「LEARN with Porsche」では、2021年から続く「旅」プログラムに加え、2023年からは「ものづくり」をテーマにしたプログラムも実施。なかでも「旅」を通したプログラムでは、参加者にあらかじめ行き先や詳細なスケジュールが伝えられず、スマートフォンなどの情報機器の使用も禁止されます。つまり、自分の目で見て、分からないことがあれば人に尋ね、自分なりに考える……いわば「正解のない旅」が学びの場となるのです。
6年目を迎えた2026年、その「旅」に掲げられたテーマは「流れに気づく旅」。全国各地に加えて、海外からも集まった高校生10名が、8月23日から27日までの5日間、長崎県の対馬、平戸、そして的山大島を舞台に、人、物、文化、情報など、普段は意識することのないさまざまな「流れ」と向き合いました。
●「流れ」を探す旅は国境の島・対馬から始まった
今年も、旅の始まりから「LEARN」らしい仕掛けが用意されていました。

参加者たちは、同じ場所から一斉に出発するのではありません。飛行機や新幹線など、それぞれ異なる交通手段を使って、長崎県の対馬を目指します。福岡・博多を経由する参加者もいれば、飛行機で対馬空港へ向かう参加者もいるなど、行程はさまざま。島に渡ってからも、異なる交通手段で南北に長い対馬を北上し、島の北部へと向かいます。
そうして、参加者全員がそろったのは、韓国・釜山を望む韓国展望所。その後、明治時代に建設された豊砲台跡へと向かいます。「国境の島」とも呼ばれる対馬は、古くから大陸と日本を結ぶ交流の窓口となった場所であり、参加者たちはその距離感や歴史に触れることとなりました。
また、歴史ある円通寺で島の歴史や人々の暮らしについてご住職の話をうかがったほか、寺の役割や少子高齢化など、島を取り巻く環境や文化についての話に耳を傾けました。
また海岸では、海洋環境の保全に取り組む一般社団法人対馬CAPPAの活動を通して、対馬に流れ着く大量の海洋ごみという現実に向き合いました。海を流れてきたごみは、国境とは関係なく海岸へとたどり着きます。
参加者のひとりは、一見すれば終わりのない海ごみの回収に取り組み続ける人々の姿から、最初の一歩を踏み出すことの意味を考えたといいます。
また対馬は、歴史や文化だけでなく、生活においても韓国と結びつきの深い島。この島で暮らす日韓夫婦が運営する対馬STORYの協力により、両国文化の相違、そして食文化について学ぶ交流会もおこなわれました。

対馬で暮らす人たちとの交流やさまざまな実体験を通じて、参加者たちは観光だけでは気づきにくい島の暮らしや、その背景にある複雑なつながりに触れていきました。ある参加者は旅を振り返り、それまで自分が「見ている」と思っていたものは、複雑な流れの一部を分かりやすく切り取ったものにすぎなかったのではないか、と考えるようになったといいます。
page
VAGUEからのオススメ
クルマ好きの男が「本気で欲しい」と思ったミニバン! マイチェンした「新型セレナ」の圧倒的完成度【PR】